にきび治療は漢方の得意分野
ニキビの治療は皮膚科、美容形成などにかかるのかなと思われる方も多いでしょうが、漢方の得意分野の一つです。
1〜3ヶ月程度でその効果を実感出来るのではないでしょうか。しかし残念なことに2週間程度で効果がないと「漢方は効かない!!」と思われて通院を中止されてしまう方が多いことが残念です。
ニキビで使う漢方は、清上防風湯、荊芥連翹湯、
桂枝茯苓丸などがあり、これらを基本にして組み立てて行きます。
さて、この中でも最も多く使われるのが清上防風湯だと思います。これは生理不順などの症状のない若い方のニキビで、部位的には主に首から上に多発する場合に用います。
私は基本的には清上防風湯に金銀花と言う、細菌をやっつける生薬を加えて使います。ニキビは感染をおこすと悪化しますから。
首の下、背中や胸にもポツポツとニキビがあるタイプには荊芥連翹湯を基本に考えるのですが、これは解毒ならびに体質改善をもおこなう処方ですので効果を実感するには時間がかかるかも知れません。来院されるのは若い女性の方が多いので、ほぼ全員が「背中などより、ともかく顔をなんとかしてください!!」とおっしゃいますので、実際にはこの処方はあまり用いません。
さて、ひどい生理不順を伴ったり、生理の前に悪化するタイプでは清上防風湯よりもむしろ桂枝茯苓丸を基本にして処方を組み立てます。その方が早く治る場合が多いのです。このような方は生理周期とともに少しずつ良くなって行きますので、最低でも3〜6ヶ月はみないといけません。
ここまで読まれると、「はて?自分は軽い生理不順があるし、生理前になんとなく悪化する気もするし、どちらの薬が合っているのかなぁ・・・・?」そのような方にもきめ細やかに対応できるのが漢方です。
お近くの漢方を得意としているクリニックで漢方治療をお試しになってみて下さい。なかなか治らない方、いつでも細野診療所(大阪・東京)へお越し下さい。